2014年6月アーカイブ

西村京太郎さんと山村美紗さん

結婚外恋愛の目的が"結婚"にあるとはかぎりません。

結婚できなくても、静かにつづけていくことが目的の女性も少なくないからです。

また愛人には向いても、夫としては向かない男がいることも事実でしょう。

秘かな愛をあまりに境遇が違ったり年齢差が大きいことで、結婚は最初からあきらめているが、しかしその男性がそばにいることで生きていく勇気が湧く、といった女性も多いはずです。

そんな相手の中で、夢が一致した男性とは必ずうまくいくものです。

西村京太郎さんと山村美紗さんの二人の売れっ子推理作家の関係もこれに似ていました。

この二人は生まれが四年違いで男が上でしたが、作家として立った年も西村さんのほうが四年先でした。

いわば山村美紗さんは四年間前を進んでいる西村さんを目標にして作家の道を進んでいったのですが、それと同時に二人の愛も深まりました。

山村さんは当時人妻であり、中学で教鞭をとっていましたが、秘かに西村さんを恋しはじめ、のちには京都で隣同士で住む、という仲になりました。

不幸にも山村美紗さんは平成八年に人気絶頂のまま亡くなりました。

その後、西村京太郎は二人の愛の関係を雑誌に発表しましたが、二人の夢が一致したところに、この愛が長い間育まれ成熟していったと考えられます。

この夢はなにも芸術家同士にかぎりません。

小さいことでいえば、英会話をマスターしようという目標でもいいのです。

そしてそれがある程度達成したときに、二人で外国を旅行するという夢に結実してもいいではありませんか。

愛すること、結婚することだけが目的では、いい愛人関係にはなりにくいように思われるのです。

不倫の場所は「職場」が多い

結婚外恋愛(不倫)の出会いのきっかけを細かく調べると、約七割が同じ社内です。

いい換えれば若い女性ほど、上司や顧客先の管理職など、危険性のそれほどない男たちとつき合うことになっています。

ところが中年の女性、中でも人妻は、ときに社会的な座標点の不明な男性とつき合う可能性ももっているだけに、自分の目をできるだけ高めておくべきなのです。

「アロンソンの法則」といって、十年も夫婦生活をしていると、夫から「きれいだ」といわれるより、未知の男性からほめられるほうが胸がトキめくようになります。

もしかすると、夫はたまには妻をほめないと怒り出すといけないと思って、心にもないほめ言葉を出しているのかもしれません。

ところが見ず知らずの男は、なにもすれ違いざまに女にお世辞をいう必要がないだけに、そういう人からほめられると、女性は「まだまだ私は大丈夫だわ」と自信を甦らせて、その男に好意を抱く習性があります。

そこでこの法則は一名「不貞の法則」とも呼ばれるもので、中年の女性はよほど気をつけないと、たったひと言のほめ言葉から愛の深みにはまる場合があります。

それだけに、一歩下がって冷静になることが肝心です。