結納品は両家同格にする

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 結納は、両家のあいだで正式に婚約を成立させるための、日本古来のしきたりです。

 

これを現代風に脚色し、筋書きを簡単にして行なう場合でも、両家であらかじめ準備しなければならないものがあります。

 

いわゆる結納品がそれです。

 

昔の結納品は、するめ、昆布、かつおぶしなどの縁起物を実際にそろえて贈ったものですが、現在はすっかり様式化されて、デパートなどでセットになったものが売られています。

 

結納品目の中に結納金を加えるのは、昔、男性側からの結納品には帯地、女性側からの結納品には袴地が含まれていたところ、時代が変わって、「御帯料」「御袴料」と称して現金を交換するようになり、以来そのまま現代に至っているためなのです。

 

結納品目は正式には九品目とされており、長熨斗(ながのし)、末広(すえひろ)、友志良賀(ともしらが)、子生婦(こんぶ)、寿留女(するめ)、勝男武士(かつおぶし)、家内喜多留(やなぎだる)、目録(もくろく)、金包(きんぽう)の九品です。

 

略式の場合は、勝男武士と家内喜多留を除いた七品目、さらに寿留女と子生婦を除いた五品目などがあります。

 

結納品目を正式、略式いずれにするにしても、両家で同格の品目にするのがしきたりです。

 

仲人を通してあらかじめ打ち合わせてきめておくようにします。

 

なお、現在一般的に行なわれている結納品目は、昔のおめでたい意味を持った縁起物の結納品を様式化したものです。

 

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