媒酌人の心得 その2

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 仲人を頼まれるのは、それだけ信頼されているということですが、その信頼に応えられるかどうかが肝心なところです。

 

軽率に返事をする前に、慎重に考えなければなりません。

 

最後まで責任を果たす覚悟があるかどうか、その人のために心からお世話することができるかどうか、自分に問いかけてみます。

 

労を厭わず、結婚をひかえた本人やその家族のことを親身に思ってこまめに働いてあげる気持ちがなければ、仲人の役目は負担になります。

 

誠実な仲人としての立場を貫くことに自信がなければ、引き受けるべきではありません。

 

縁談をとりまとめ、無事に挙式の日を迎えるまでには、こまごまとした用事が多々あります。

 

時間的にも精神的にも余裕があって、はじめてできる大役といえます。

 

また、仲人はつねに冷静な第三者の立場を守り、主観的かつ感情的な言動を戒めなければなりません。

 

縁談の当事者間に何らかのトラブルが生じた場合も、客観的な状況判断と、迅速、妥当な処置が要求されます。

 

仲人を依頼されたら、以上のようなことを考慮して、自分が適任者かどうか、まず考えてください。

 

そして引き受ける以上は、最後まで責任をもってお世話することを、自分自身に約束してください。

 

誠実さ、これが何より仲人には必要な条件であるといえます。

 

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