◆旅館に泊るかホテルに泊るか
式や披露宴よりも、ハネムーンに大きな期待を - そんな新郎新婦が多くなっています。
しかし、新婚旅行は、レジャー旅行とはちがうことを十分に認識する必要があります。
観光よりも、二人だけの思い出をつくる旅なのですから、ハード・スケジュールは避け、場所の移動に時間をかけずにくつろぎの時間を十分にとり、旅行先の周辺をゆっくりと観光するようにプランを立てるのが理想的です。
旅館、乗り物など予約の可能なものは必ず予約しておくこと。
現地へ直接申込むよりも、交通公社など信用のある旅行業者に申込んでおくほうが安全です。
宿泊先を旅館にするか、ホテルかは、それぞれの好みによります。
完全なプライバシーを保てる点ではホテル、なれた生活環境でのんびりとくつろげるという点では旅館がすぐれています。
ホテルなら、なるべく大きな部屋をとらないと出張旅行のようになりがちですが、食事の点では豪華なディナーや、外へ出て土地の珍味を味わうことができます。
しかし、ゆったりとした湯槽につかってから、畳の座敷にすわって差し向かいで一献・・・という気分は和風の旅館でなくては味わえません。
宿泊料金も比較検討して、どちらか気に入ったほうをきめるか、ホテルと旅館と交互に泊るのもよい方法でしょう。
2018年3月アーカイブ
日本料理の披露宴や、旅館、料亭での披露宴は、畳を敷いた日本座敷の広間で行なわれるので、洋風披露宴とちがう作法も心得ておかねばなりません。
ふつうは床の間を背にして、左側に新郎、右側に新婦が坐り、その両脇に仲人夫妻が座りますが、床の間が向かって右側にかたよっている座敷では新郎が右、新婦が左と逆になります。
そして、来賓を上座に、知人、友人、親戚の順に新郎側、新婦側に分かれてすわり、家族と両親が末座にすわります。
お客様の入場を花婿花嫁が仲人夫妻、両家両親共に入口に並んで迎える洋風披露宴式のやり方と、すでに着座してお迎えする方法とがあります。
花婿花嫁とも、定めの席の座布団の上に正座しますが、媒酌人のあいさつ、来賓の祝辞、新郎の父親のあいさつのときは、花婿花嫁とも座布団をはずすのが礼儀です。
和風披露宴では、これらのあいさつ、祝辞ののちにはじめてお酒がつがれて宴会がはじまります。
花嫁はお酌などする必要はなく、つつしみ深い態度ですわっていればよいのです。
古風による披露宴では、花嫁は色直しまで角かくしをつけていて、色直しではじめて外して振袖に着かえ、裾をおからげにするのがしきたりでした。
今日では披露宴の最初から角かくしを外すようになっています。