昔は、結婚は家と家との結びつきと考えられていましたので、結納金も世間体をはばかって、かなりの金額を張りこんだものでした。
しかし、現代はそうした虚栄が無意味なことはいうまでもありません。
花嫁の支度金という意味がなくなり、今は形式的な交換にすぎませんし、婚約が整ったしるしに贈る祝儀といった意味で考えられるでしょう。
家柄や世間体にこだわって無理するのはばかげています。
自分の生活状態、経済力に応じて、適当な金額にすればいいわけです。
本人の年齢、職業、収入、資産などによって金額もまちまちですから、どの程度がいいか断定はできません。
だいたいの目安としては、サラリーマンの場合で、月収の1か月分から3か月分ぐらいまでの程度といったところです。
ただ、月収1か月分でもきつい人は無理にそうする必要はなく、あくまでも自分の事情に合った金額を算出すればいいのです。
要は、結納の金額は人それぞれに妥当な金額があって、けっして無理をして張りこむ必要はないということです。
迷うときは、両家双方の事情にある程度通じている仲人と相談して、意見を聞いてみるのもいいでしょう。